木は切って終わりではない
私たちは、木を森へ帰すために活動しています。
木は私たちの生活の中で、幅広く役に立ってくれています。木は、長い年月をかけ大きくしっかりした木に育ち、その幹は名実共に私たちの生活を支える幹となります。
私たちはまた、様々な場面でその育った木を伐採しています。公共事業や造成工事では、地面を作るために木を切り土地を拓き、伐採した木々を木材として活用します。また、木材を得るために育てている森もあります。
過去には、効率を重んじるがあまり、木を切り使いやすい木材を切り出した後は焼却処分をしていたこともありました。しかし今、私たちはこれらの木を切り出し使い恩恵を受けた、それで終わらせてはいません。それだけで終わらせてはいけません。
木材を生産する際に出る樹皮・枝葉・根・端材は、形を変えるだけでも様々な用途に利用され得ます。そしてそれら木々からできた資産は、人が人のために使うだけではなく、次の世代の木と森を育てるための基礎基盤になっていくのです。
林業は木を切り出す部分が大きくクローズアップされていますが、伐採するだけが林業ではありません。伐採後に活用する。伐採後の土地の手入れをする。新たな森が育つように世話をし見守る。普段なかなか見えにくいところこそ、林業に携わる私たちが力を入れている仕事です。
森の時間軸と人の時間軸は大きく違います。人一人、一世代の立場、時間では成果が見えないかもしれません。でも。だからこそ。人の次の世代のために、木の次の世代のために、木と人の基礎を作る。そして次の世代の人が、次のステップへ進めるように準備していく。一世代ではできない、と諦めないから、次へ続き循環する大きな力の礎の一端を担うことができます。これが私たちの原動力。諦めないからこその力です。
私たちは、古くから林業が盛んな秋田に根ざした林業に携わる企業体です。震災により、林業のみならず、秋田をはじめとした東北地方は大きな打撃を被りました。その復興に少しでも寄与したいと考えています。私たちが為すことは、即時に効果が出ることではありません。長い年月をかけ、次、さらに次の世代まで時間をかけ、環境と社会を作っていく仕事です。それは、災害後の応急手当てとして即効性のある対策ではないかもしれません。ですが、秋田が、東北が、本来の力を取り戻し、より強く美しい未来へ続くために真の力となり、本当の意味で復興してくために役立つと信じています。
私たちは、木が生まれ育ち、私たちの役に立ってくれ、また次の世代へ繋がる、その美しい連鎖が滞りなく、また限りなく繋がり進んで行けるように活動しています。
木は、切って木材にしたら終わり、ではありません。次の未来へ続く大切な命です。
私たちは、木を森へ帰し、次の未来へつなげてゆきます。
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「木を切る」
人は、様々な場面で木を切り利用します。人の手間を省き、素材としての木の無駄を省く、林業最先端の機材を使い、伐採の現場をサポートします。無駄を省いて効率よく作業する。それは効率重視なのではありません。素材である木にとっても、作業する人にとっても、伐採木から木材になるための「質」を重要視した先にある「効率の良さ」です。作業する人にも木にも最善の状態を保ちつつ木材を生産していく。また、それを助けるために林業の最先端をリードする国からの技術・機械が役立っています。
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「木を人のために役立てる」
木から、大小様々な材木・木材が生産されています。そしてそれらは、子供の手に優しいおもちゃから、いればほっとする暖かい木の家まで、「木」を使った多種多様な製品として、人のために作られ、使われます。木と、木から作られた「もの」は、私たちの生活に欠かせない道具であり、癒しでもあります。
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「木を森のために役立てる」
人の力を介さず落ちたり倒れたりした木々は、数十年かけて朽ちて自然に戻り、次世代の命の源へと形を変えてゆきます。木材を生産する過程で残された、樹皮・枝葉・根なども同様です。これにかかる時間を、別の自然の力を借りることで短くすることができます。法規上は廃棄物となってしまう大切な資源を、自然の力を借りて、人にも自然にも無理なく、より効果的に、自然に帰すことができるのです。これまで、ゴミとして扱われざるを得なかった資源を適切に加工することで、ゴミを減らし、焼却処分を減らし、自然に優しく、尚且つより効果的に利用できるようになります。 自然の力で還元されやすくするため、形を変えるための加工を、まず人の手で施します。
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「木を森に育てる」
自然の力を借りてできた堆肥は、次の世代の木を育てるための良質な土壌へを作って行きます。
自生でも育つ森はあります。ですが、人が恩恵に預かる森は、人が手をかけ世話をしていくことで、より良く育ちます。自然からできた堆肥などを使うことで、化学肥料・薬品などから脱却し、持続可能な社会と森へのサイクルが始まります。
人が木を活用していく中でできたチップを使って、新たな目的のための土地の土台を作る。また、できた堆肥を使って、次の森が育つ良質な土壌を作る。そしてそこから新たな木を、森を育てていきます。
切る
木は人よりも大きい。人にも木にも無理なく必要な木々を伐採するために、機械の力を使います。木々を無理やりなぎ倒すのではなく、伐採という仕事を効率は良くしながらも丁寧に行うための、林業先進国の技術・機械・重機を扱います。
林業に関わる最新機械を取り扱う代理店です。導入からメンテナンスまで対応します
FREESTYLE帰す
伐採木を木材として加工する際に出る樹皮・枝葉・根・端材は破砕処理することで、再利用可能な形になります。規模の大きな現場では、現地破砕処理を施すことで、輸送その他にかかる経費を削減し、活用の幅を広げ、環境保全に寄与します。
樹皮・枝葉・根の破砕処理をし、再利用可能な形に整えます。回収・現地破砕も対応します
BMJ河辺処理センター帰す・育てる
破砕処理した素材を、さらに自然の力を借りて発酵加工することで、良質のバーク堆肥が得られます。人が拓いた土地の礎を作り、また新たな森が育つ土壌を醸成する大きな力となります。
伐採木からの資源を、バーク堆肥に加工・販売しています。化学薬品の入らないエコ認定商品です
BMJ